お薦めの本

最終更新日: 2008/10/13
作成者:しんどうまさゆき

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笑え!五体不満足
(ホーキング青山著、星雲社刊)

「ここがヘンだよ日本人」(TBSで放送)にも登場した 身障お笑い芸人、ホーキング青山氏の本。著者の持論は 「健常者も障害者も、お互い相手のことをよく分かっていない」 ということだ。著者自身の体験によると、養護学校の運動会では、 車いすで50メートル走をする(車いすは6km/hが最高速度なので、 スタートで全てが決まる。競争としては全然つまらないそうだ)、 といったナンセンスがよくあったそうだ。

「日本の障害者福祉は的はずれだ」 という警告をまじめに受け止める必要がある。 (私は中学校教員養成過程を専攻したが、 養護学校過程の授業は必修科目ではなかった。 学生時代の私は、障害者福祉にあまり興味もなかったので、 何も勉強せずじまいだった)

福祉を専攻した知り合いが言うには、学問的に見ても、 ホーキング青山の主張が本物の福祉だそうだ。 「教員養成の福祉教育はそんな程度なのか。 それじゃあ日本の福祉は全然よくならない」 という、福祉の実践者の批判を教師は聞く必要があるだろう。