文書作りでつまずく Wordのしくみと落とし穴 ここがわからなかった! 2003/2002対応
Word すぐに試せる!上達の技 2003/2002対応
知りたい操作がすぐわかる [標準] Word2003全機能Bible
(西上原裕明著、技術評論社刊)
まずは次の質問をご覧ください。当てはまるものはありませんか?
- 「敬白」を右に寄せるのにスペースを使い、イライラしていませんか?
- 文字を大きくすると行間が空きすぎて困ることはありませんか?
- 罫線を引きたいのに四角形しか描けないと迷ったことはありませんか?
- 行ごとに下線を引くには?と悩んだことはありませんか?
- 表に文字を書き込むと、マス目の大きさが変わって困ることはありませんか?
- 図や写真の位置がずれてしまい、位置決めに困ることはありませんか?
(中略)Wordをなかなか使いこなせない原因の多くは、
「こうすればきっとこうなるだろう」という思い込みにあります。
(中略)思い込みをさらりと捨てて「Wordの考え方」に付き合う姿勢が大切です。
(Wordのしくみと落とし穴 pp.14)
Wordの操作はけっこう難しい。上記の問題のいくつかは、MOSの資格対策本で
体系だった知識を身につけても解決できない。「Wordのしくみと落とし穴」
では、正に実務で困る操作を解説してくれる。Wordではできないことも解説してくれる。
「日常の文書作りに困ることはないでしょう」(「はじめに」より)
との言葉は、嘘ではないと思う。
類書というよりは発展編の「すぐに試せる!上達の技」では、
「〜するには?」といった疑問への回答形式で操作を解説している。
「文字列に上線や左線・右線を引きたい」(pp.64)、
「空白問題のような枠を作るには?」(pp.72)、
「数行文を( )で囲むには?」(pp.104)、
「碁盤のような格子線を簡単に描きたい」(pp.262)
など、勘のいい人でもひらめかない操作が多数載っている。
通り一遍な質疑応答集に留まっていないので感心した。
「全機能Bible」では百科事典形式をとっている。
しかし、他書とは明らかな違いがある。
解説書を書くにあたって、筆者が守り通していることがあります。
それは『Wordのヘルプを鵜呑みにせず、必ず試す』ということです。
この当たり前の作業をきちんと行うことで、Wordへの分かりやすい
アプローチ、より実践的な使い方も見えてきます。たんなる機能解説に
とどまらず、随所にそのようなノウハウを盛り込んだつもりです。(「はじめに」より)
以上3冊は、ソフトウェアのマニュアルとしてはたいへん上質で、
かゆいところに手が届く本だ。Excel、Powerpoint、Accessにもこのような
本が登場することを切に希望している。
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