お薦めの本

最終更新日: 2008/10/28
作成者:しんどうまさゆき

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ニュープロシード英和辞典
(長谷川潔・小池生夫・島岡丘・竹蓋幸生編、ベネッセ刊)

高校〜一般向けの英和辞典。「新キーワード5000」 (現代英語の口語コミュニケーションで必要とされる語彙を、 コンピュータで分析して5000語選定したもの。竹蓋幸生教授が作成)が掲載されている。 (なぜ5000語にしたのか等の背景知識は、本書のp20や、 「英語教育の科学」を参照のこと) 2002年現在、中学・高校を通して学習する単語数は約3000語だ。 よって、現在の学校教育では、コミュニケーションに必要な 語彙を十分な量教えられていない(1950年代は、中・高合わせて 6000語程度を教えていたようだ。語数に限って言えば、 昔のほうが親切だったことになる)。 今のところ、足りない部分は学習者の努力によって補うしかない。 (なお、千葉大学普遍教育科目の外国語科目のうち、3ラウンド・システムを 使用した英語の授業では、効率よく単語を覚えられる語彙学習システムが運用中。 1997年時点では、主としてTOEIC, TOEFLで頻出する語彙の学習ができた)

「新キーワード5000」の中で、学校教科書に載っていない語は、 たとえばこんなものではないかと思う。chuckle(くすくす笑う), damn(罰する、畜生め!), faucet(蛇口), seam(縫い目、継ぎ目), stove(ガスレンジ、こんろ、ストーブ), tangle((糸などを)もつれさせる), ulcer(潰瘍), vine(ブドウの木), whirlpool((水の)渦), wring((濡れたものを)絞る)...

「新キーワード5000」は、辞書に1ページおきに単語リスト形式で 載っている。留学・海外滞在をすると、日常生活用語を言えなくて悩むだろうから、 これを滞在のお供にするとよい。必要な単語の全体像が分かると精神衛生上よいし、 勉強の励みになる。