萌える法律読本 日々の生活篇 本書は「萌える」シリーズの一つで、 日常生活で出くわす事件への法律知識を解説している。 「生活笑百科」のような内容になっている。
私は痴漢の冤罪の記事を読んで驚いた。無実を訴えても認められないことが多いため、 罪を認めたほうが楽な解決になるという。痴漢の証拠は現行犯の目撃しかないため、 無実の証明にも周囲の人間の目撃証言が必要になる。しかし、都合よく見てくれている 人はなかなかいない。痴漢を疑われないよう、危うきには近寄らない対策を日頃から取る必要がある。 鉄道会社各社は、痴漢の撲滅に取り組むだけでなく、痴漢冤罪の予防にも広報活動で 取り組んでもらえないだろうかと思う。 本書は「見た目はナンパで中身は硬派」を目指す 「萌えるシリーズ」の一冊で、欄外の注釈にお遊びがいろいろある。 欄外記事にしては無闇に気合いが入っているので笑える。
中国武術では、練習の初歩の段階で、金的の防御を含めたかわしの動作を練習する。 中国武術は、異民族の侵略を退けるために漢民族が編み出した戦争の技術なので、 急所(人を確実に殺す方法でもあり、自分が死んでしまう箇所でもある) への攻撃・防御については初歩の段階から教えている。 隙を狙い、弱みにつけ込むのは武術の元来の姿で、武道とは精神・目的が違う。 これは決して卑怯なことではない。ルール無用の暴力に対抗する時、 武道の精神は邪魔になる。時には命取りだ。 |