お薦めの本

最終更新日: 2008/10/28
作成者:しんどうまさゆき

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生物は重力が進化させた
(西原克成著、講談社ブルーバックス刊)

この本では、生物の進化が「重力」を中心とした力学対応 で起こったことを解説している。

すべての生物進化を「突然変異」と「自然淘汰」で説明しようと するのが現代の進化論だ。ところが、これには理論の矛盾が あちこちに出ているという。著者は、ラマルクの主張した 「要不要の法則」も大事だという。力学的な対応で生物の特徴が 変わる例として、以下のような観察・実験をしている。

  • 四足歩行をする普通の猿と、二足歩行をするよう芸を仕込まれた 「日光猿軍団」の猿の骨格を比較すると、同じ種のはずなのに骨格が違う。 日光猿軍団の猿の骨格は、猿よりも人間の骨格に近い。
  • 鮫を陸に揚げては水に戻すことを繰り返すと、 鮫は陸で呼吸できるようになる。
  • ある生物Aの大脳を、全く違う種の生物Bに移植すると、 大脳はBのものとして正常に働くようになる。

著書の最後には、これらの基礎研究を元にして、現代人の病気治療に 有用な指針が得られると主張している。 詳しくは「アレルギー体質は口呼吸が原因だった」をご覧ください。