お薦めの本

最終更新日: 2008/10/27
作成者:しんどうまさゆき

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男の服装術
(落合正勝著、はまの出版刊)

背広の着方、選び方にルールはあるのか? 本書では「模範となるスーツスタイル」を述べている。

以下は本書の章立てだ。これを見るだけでも、 スーツスタイルでこだわるべきところは、 常識・直感とは違うと分かる。

  • スーツ
  • シャツ
  • ネクタイ
  • 靴下
  • 着こなし

靴下についての記述を挙げよう。

教訓64.靴下はホースのような形状で、人の足と脚上までを ぴったりと被うものであり、足だけを被うものは靴下ではない。


人の素肌を隠し続けてきたという事実は、男が正しく装うときは、 いささかでも、決して下半身を他人の目にさらしてはならないという ことを意味する。


エレガントな装いは、無駄なモノを他人の目にさらしてはならない。 エレガントの対極にあり、もっとも無駄なものは脛毛である。 同様の理由で、薄い素材のホーズの下から肌が透けて見えてはならない。


クラシックなスーツスタイルで肌の露出が許されるのは、 首から上と手だけだ。これは歴史的法則である。


教訓65.ソックスは、クラシックなスーツスタイルには絶対に避けるべき 類の靴下である。いつどんなとき脛が露出するか分からないからだ。 男の体は、本来必要な部分だけを残して、衣服にラッピングペーパーの ようにていねいに美しく包装されているべきである。 それがクラシックスタイルなのだ。(pp.189-191)

クラシックなスーツスタイルは、人間の哲学の現れだという。 では、学校の制服は、どんな哲学を持っているか。 この本のような、明快な答えを出せるのだろうか。 特定の服装を装うことを求めるならば、 相応の理由を用意しなければならないようだ。