お薦めの本

最終更新日: 2008/10/28
作成者:しんどうまさゆき

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本当に分かる!エクセルでできる文書データ活用術
(山浦晴男著、日本経済新聞社刊)

増田忠士氏のOEM執筆シリーズ。 「増田式キーボード学習法」のウェブサイトで、増田さんは 「KJ法の一部分で、誰にも簡単にできるものがあるのでそれを紹介したい」 と述べている。それがこの本に書かれている。 この本では、知的生産をする仕事でアイディアを出す方法論を教える。 まず、雲をつかむような報告を減らし、文字情報を処理可能な 量に圧縮するための作文技術「04ステップ」を練習する。 これは「意味の曖昧な報告書を書くのは、不良品を使って 製品を組み立てるのと同じ」という姿勢から生まれている。 日本語で事実の伝達をする訓練を、日本人はあまり受けていない。 そのため「最近の若い者は日本語が上手に使えない」し、 「年寄り連中は何を言いたいのか、言葉が通じない」という五十歩百歩の状況だそうだ。 まず日本語から改める姿勢には賛成できる。 そして、アイディアをまとめる「エクセル3段活用法」を練習する。 これは、KJ法の「A型図解」のような、アイディアを図にまとめながら 新しい発想を得る方法だ。 この本の一部分をつまみ食いしてもかまわないから、 無理なくできる範囲で使い始めてほしい、と著者は言う。 試しに日本語の訓練からやってみたらいかがだろう。 1日の終わりの内に、その日の業務日報を書く必要がある人は多いはずだ。 ごく短い時間で要領よく意味が伝わる文章を書く、 という難題を解決できるかもしれない。