お薦めの本

最終更新日: 2008/10/13
作成者:しんどうまさゆき

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萌える法律読本 ディジタル時代の法律篇
(旧称・コンピュータユーザのための著作権&法律ガイド)
(プロジェクトタイムマシン著、毎日コミュニケーションズ刊)

現代は、個人がウェブサイトを簡単に作れる時代になった (ブログが広まったことで、一からウェブサイトを作らなくてもよくなったのは大きい)。 しかし、情報発信をするときに困るのは、著作権の問題だ。 法律の知識が必要だが、これが難しい。 本書では、コンピュータユーザーに即役立つ著作権の 知識を紹介している。例えばこんな項目がある。


  • 著作権ってどんなもの?
  • (c)ってどんなもの?
  • 他人のHTMLソースや画像などを利用するのはダメ?
  • 無断でリンクをしたら著作権を侵害していると言われたけど本当?
  • ファイル共有ソフトを使用しているけど違法なの?
  • ソフトウェアのバックアップをとりたいんだけど?
  • 引用ってどんなもの 許諾は必要なの?
  • 画風・書風や書体をマネしても大丈夫?
  • 音楽CDのダビングって問題ないの?

法律の話は堅くていやだ、という方にはこの本がよいと思う。 本書は「見た目はナンパで中身は硬派」を目指す本で、 欄外の注釈にお遊びがいろいろある。 欄外記事にしては無闇に気合いが入っているので笑える。

迷惑メイルとは、一方的に送りつけられる 商業広告や宣伝勧誘の電子メイルのことで、一般的にspam(スパム) と呼ばれるジャンクメイルを指しています。

(中略)ところでspamの語源には諸説ありますが、 「SPAM」(*2)とは本来豚肉の缶詰の商標で、これをネタにした Monty Pythonのスキットを語源とする説が最も有名です。 とある夫妻が食事を取ろうとレストランに入り、ウェイトレスにメニューを 尋ねると "SPAM" の入った料理が無いと言います。 他の客はバイキングの一団のみ。次第にSPAMの嫌いな婦人と ウェイトレスとで口論になり、その時突然バイキングたちが 「SPAM, SPAM, SPAM, SPAM...」と歌いはじめます。その後、 歌の声が大きくて注文の会話がままならなくなってしまいます。 このように、同じことを何度も繰り返すことで、 本来の会話や議論を妨げるような迷惑行為をspamと呼ぶようになったのです。 なお、"SPAM" は商標なので、ジャンクメイルの意で 使う場合にはspamと小文字で表記します。


(*2)いわゆるランチョン・ミートのこと。一般的なスーパーではあまり 見かけないが、輸入食品の置いてある店で買うことができる。SPAMにも 様々な種類があり、筆者は一時期SPAM缶を収集していた。普通の 料理にももちろん使えるが、軽く焼き目を入れて酒のつまみにするのも良い。 秋葉原ではSPAMグッズも売られている。
http://www.spam.com
(pp.154-155)

私が昔行きつけだった喫茶店では、 ハワイ産のコーヒーとハワイ風料理を出していた。ランチメニューの 「アロハプレート」でSPAMを選べる。昼時にいける総菜で、 食後のコーヒーにぴったり合う。 最近(2005年ころ)ハワイ料理が流行っているようで、 弁当屋にも「ロコモコ」を出すところがある。 (ロコモコは「定食」に相当する。 ハンバーグがおかずなら「ハンバーグ・ロコモコ」、 SPAMがおかずなら「SPAMロコモコ」、 タイカレーなら「タイカレー・ロコモコ」と呼ぶのが正式)