萌える法律読本 ディジタル時代の法律篇
(旧称・コンピュータユーザのための著作権&法律ガイド)
(プロジェクトタイムマシン著、毎日コミュニケーションズ刊)
現代は、個人がウェブサイトを簡単に作れる時代になった
(ブログが広まったことで、一からウェブサイトを作らなくてもよくなったのは大きい)。
しかし、情報発信をするときに困るのは、著作権の問題だ。
法律の知識が必要だが、これが難しい。
本書では、コンピュータユーザーに即役立つ著作権の
知識を紹介している。例えばこんな項目がある。
- 著作権ってどんなもの?
- (c)ってどんなもの?
- 他人のHTMLソースや画像などを利用するのはダメ?
- 無断でリンクをしたら著作権を侵害していると言われたけど本当?
- ファイル共有ソフトを使用しているけど違法なの?
- ソフトウェアのバックアップをとりたいんだけど?
- 引用ってどんなもの 許諾は必要なの?
- 画風・書風や書体をマネしても大丈夫?
- 音楽CDのダビングって問題ないの?
法律の話は堅くていやだ、という方にはこの本がよいと思う。
本書は「見た目はナンパで中身は硬派」を目指す本で、
欄外の注釈にお遊びがいろいろある。
欄外記事にしては無闇に気合いが入っているので笑える。
迷惑メイルとは、一方的に送りつけられる
商業広告や宣伝勧誘の電子メイルのことで、一般的にspam(スパム)
と呼ばれるジャンクメイルを指しています。
(中略)ところでspamの語源には諸説ありますが、
「SPAM」(*2)とは本来豚肉の缶詰の商標で、これをネタにした
Monty Pythonのスキットを語源とする説が最も有名です。
とある夫妻が食事を取ろうとレストランに入り、ウェイトレスにメニューを
尋ねると "SPAM" の入った料理が無いと言います。
他の客はバイキングの一団のみ。次第にSPAMの嫌いな婦人と
ウェイトレスとで口論になり、その時突然バイキングたちが
「SPAM, SPAM, SPAM, SPAM...」と歌いはじめます。その後、
歌の声が大きくて注文の会話がままならなくなってしまいます。
このように、同じことを何度も繰り返すことで、
本来の会話や議論を妨げるような迷惑行為をspamと呼ぶようになったのです。
なお、"SPAM" は商標なので、ジャンクメイルの意で
使う場合にはspamと小文字で表記します。
(*2)いわゆるランチョン・ミートのこと。一般的なスーパーではあまり
見かけないが、輸入食品の置いてある店で買うことができる。SPAMにも
様々な種類があり、筆者は一時期SPAM缶を収集していた。普通の
料理にももちろん使えるが、軽く焼き目を入れて酒のつまみにするのも良い。
秋葉原ではSPAMグッズも売られている。
http://www.spam.com
(pp.154-155)
私が昔行きつけだった喫茶店では、
ハワイ産のコーヒーとハワイ風料理を出していた。ランチメニューの
「アロハプレート」でSPAMを選べる。昼時にいける総菜で、
食後のコーヒーにぴったり合う。
最近(2005年ころ)ハワイ料理が流行っているようで、
弁当屋にも「ロコモコ」を出すところがある。
(ロコモコは「定食」に相当する。
ハンバーグがおかずなら「ハンバーグ・ロコモコ」、
SPAMがおかずなら「SPAMロコモコ」、
タイカレーなら「タイカレー・ロコモコ」と呼ぶのが正式) |