お薦めの本

最終更新日: 2008/10/27
作成者:しんどうまさゆき

ホーム > お薦めの本 >

でっか字ニュータイプ 東京23区 詳細メッシュ図&区分図
(昭文社刊)

東京23区の地図。東京に出張等の用事がある人は、これを一冊持っていると便利だ。 「都会だから、道案内は充実しているだろう」と思っていると、 案外迷子になってしまう。初めての場所では、駅前の周辺地図を見た直後に、 うろ覚えになっていることが多い。デジタルカメラで地図を撮影しても見にくいだろう。

23区の地図には他にも効用がある。鉄道の乗り換えが新発見できることだ。 鉄道の駅名には、地元の住所を使っていることが多い。東京もその例に漏れない。 実は隣町程度の距離なのに、不要な乗り換えをすることが多い。 (注、以下では改札を出る乗り換えを多数紹介しています。 そのため、運賃が余分にかかる場合があります。 当文書の内容を利用して何らかの損害を被ったとしても、 筆者は一切の責任を負いません)

例えば、JR浜松町と大門(都営大江戸線、都営浅草線)は隣接している(pp.92)。 徒歩200m程度で乗り換えられる距離だ(住所でも、浜松町と芝大門とが隣り合っている)。 仮に大門駅下車と案内されても、浜松町駅下車で十分間に合う。 東京の鉄道は駅間距離が短い。また、駅が密集している。 そのため、最寄り駅を使わなくとも徒歩で行けることがよくある。

同じく92ページから別の例。東京タワーの最寄り駅は3つある。 御成門(都営三田線)、神谷町(東京メトロ日比谷線)、赤羽橋(都営大江戸線)だ。 以上3駅は、東京タワーを中心とした円周上に存在する。どの駅で降りても徒歩500mだ。 (なお、浜松町からは徒歩1km(15分程度)だ。徒歩が無理な距離ではない。 新橋駅へ向かうのとほぼ同じ距離なので、意外に感じるかもしれない)

地図を読むと、乗り換え駅の知識に臨場感や地元の土地勘が加わるので、たいへん心強くなる。 鉄道乗りつぶし(鉄道趣味の一つ。鉄道路線を終点まで乗り切ること)の際にも重宝する。

このほか、地図の情報を次々と羅列してみる。 「東京23区地図検定」のような資格や、ゲームソフトを作ると面白いだろう。

<神田川>
井の頭公園(吉祥寺)の池が起点。 両国付近で隅田川に合流して終わる。

<秋葉原>
JR秋葉原駅周辺の住所は「千代田区外神田」。 住所の秋葉原は「台東区秋葉原」で、 JR秋葉原駅・昭和通り口から北へ500mほど進んだ、 せいぜい100m四方の一区画。

<御徒町>
御徒町には駅が集中している。 西から順に、
湯島(千代田線) →上野広小路(銀座線)・上野御徒町(大江戸線) →御徒町(JR山手線) →仲御徒町(日比谷線)

<品川>
JR品川駅は、品川区にはない。 品川駅の住所は「港区高輪」(西側。品川駅高輪口)「港区港南」(東側。品川駅港南口)。 品川区の中心にあるのはJR大井町駅。 その他品川区内の駅を雑多に挙げる。 目黒駅が品川区にあり、目黒区にないのは意外。

  • (JR山手線)目黒、五反田、大崎
  • (JR横須賀線)西大井
  • (都営浅草線)戸越、中延
  • (りんかい線)天王洲アイル、品川シーサイド
  • (東京モノレール)天王洲アイル、大井競馬場前
  • (京浜急行)北品川、新馬場、青物横丁、鮫洲、立会川、大森海岸
  • (東急大井町線)旗の台
  • (東急目黒線)西小山

<銀座(銀座線)→銀座一丁目(有楽町線)>
徒歩200mほどで出入口に着く。

<日本橋(銀座線)→日本橋(浅草線)→茅場町(日比谷線)>
<銀座(銀座線、日比谷線)→東銀座(浅草線)→築地(日比谷線)>
<京橋(銀座線)→宝町(浅草線)→八丁堀(日比谷線)>
銀座線、浅草線、日比谷線には、ほぼ並行している区間がある。 各駅を対照すると以下のとおり。

銀座線: 日本橋−京橋−銀座
浅草線: 日本橋−宝町−東銀座
日比谷線:茅場町−八丁堀−築地

並行している各駅は、徒歩200-300mほどの距離(各駅の出入口の間を測った場合)。 地下鉄は基本的に道路の下を通している。 地図で確かめると、各線は隣り合った大通りを並行している。

<新日本橋(JR総武快速線)→神田(JR中央線)>
徒歩300mほどで出入口に着く。 総武快速線東京駅は地下深くにあるため、 新日本橋→東京→神田と乗り換えるとかえって遅くなる。

<東京(JR京葉線)→有楽町(JR山手線)>
京葉線東京駅地下出口を出て、徒歩200mほど (東京国際フォーラムを北から南へ縦断する)で有楽町に着く。 京葉線東京駅は地下深くにあるため、東京(京葉線ホーム) →東京(地上ホーム)→有楽町と乗り換えるとかえって遅くなる。

<八丁堀(JR京葉線)→宝町(浅草線)>
徒歩300mほどで出入口に着く。 路線図には馬喰町(総武快速線)→東日本橋(浅草線) のみ載っているが、京葉線からも乗換可。

<馬喰町(JR総武快速線)→浅草橋(JR総武緩行線)>
徒歩250mほどで出入口に着く。

<天王洲アイル(りんかい線、モノレール)→品川(JR横須賀線)>
徒歩1km(15分)ほどで駅に着く。両駅間に都バスも走っている。 品川駅港南口の周辺に用事がある場合、役に立つ場合がある。 特に千葉方面発、品川着の場合は便利だ。 新木場→(りんかい線)→大崎→品川と行くのとあまり変わらない。

<竹橋(東西線)→神保町(三田線)>
徒歩400mほどで出入口に着く。

<半蔵門(半蔵門線)→麹町(有楽町線)>
徒歩100mほどで出入口に着く。 半蔵門線と有楽町線の乗り換え駅は、 路線図では永田町しかない。 隠れ乗換駅と言える。

<虎ノ門(銀座線)、霞ヶ関(千代田線)、内幸町(都営三田線)>
お互いに徒歩200〜300mほどで出入口に着く。 隠れ乗換駅。虎ノ門周辺には特許庁と特許事務所がある。 内幸町から徒歩で行けないことはない。

<桜田門(有楽町線)→霞ヶ関(丸の内線)>
徒歩200mほどで出入口に着く。 これも隠れ乗換駅。

<人形町(東京メトロ日比谷線、都営浅草線)→水天宮前(半蔵門線)>
徒歩200mほどで乗り換え可。 TCAT(箱崎の高速バスターミナル。ホテルもあるため、訪日した外国人に便利だろう) の最寄り駅として紹介されるのは水天宮前だけだが、人形町で乗り降りしても問題ない。 水天宮を見物してから乗り換えると、ちょっとした散歩になる。