お薦めの本

最終更新日: 2008/10/28
作成者:しんどうまさゆき

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25才までに覚えるダメ社員にならないための仕事の法則
(前原東二監修、スリーエスフォーラム株式会社著、九天社刊)

本書の「はじめに」を読んで、社会人は全員頷くだろう。

私が現在の会社のドアをノックしたのが30歳。まったく畑の違う世界に 興味と勢いだけで飛び込んだまではよかったのですが、 まずは仕事の話についていけませんでした。例えば 「次回回しの売上伝票・・」とか「回し手形・・」などのような 今聞けば当たり前の事を知らなかったのです。

「先輩に聞けば?」そうかもしれません。でも当たり前すぎて 聞けないことって人間には必ずあると思うのです。それを一言でいえば 「常識」。特に教えてもらわなくても知っていて当然の範疇だからです。 私は仕事はおろか仕事の話にさえついていけない「ダメ社員」だったのです。 もちろん勉強をしようと思い本屋へ駆け込みました。 が、恥ずかしながら私が苦労した「次回回しの売上伝票・・」 「回し手形が・・」について書いてある本は1つもなかったのです。

この本は今までの私の苦い経験をベースにした。またこれから実社会に 飛び込んでいく、または飛び込んだばかりの人々に向けての 「贈り物」です。仕事をする上で「常識の範疇」で知っていなければ ならない内容をできるだけ分かりやすくコンパクトにまとめました。 仕事の常識、習得は簡単そうで案外時間のかかるもの、そのお手伝いを この本でできればとの想いで書き上げました。

目次を見ると、会社でよく使う用語がいろいろと出てくる。 たいへん実践的な知識が勉強できるだろう。 例えば「書類・伝票から見た商取引の流れ」「見積書」「請求書」 「領収書」「内容証明郵便の利用」「伝票の記入法」 「印章の種類と使い方」「収入印紙」「企画書」「稟議書」 「会社とは」「会社をとりまく税金」「法人税と地方税」 「決算書の基礎のキソ」「貸借対照表」「損益計算書」 「粗利、営業利益、経常利益」といった項目がある。

なぜ、21世紀になるまで、このような懇切なマニュアルが でてこなかったのだろう。「仕事の勉強は自分からすすんでやるものだ」 というが、勉強のしようがない状態だったのである。 (なお、この態度は東京の人間に多く、 関西、特に大阪にはない考えだそうだ。 大阪の人間は、仕事のやりかたをいちいち丁寧に、 初心者でも失敗しないように教えるという) 私は、社会の欺瞞を感じざるを得ない。 これからの社会人、学生は、この本で就職の準備を行ってほしい。 また、この本を人にどんどん広めてほしいと思う。