不定期記事「探索者」

作成日:2000/05/20
最終更新日: 2008/10/27
作成者:しんどうまさゆき

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Windows でファイルのバックアップを取るとき、 あなたはどういう操作をされているでしょうか。
ファイルのコピーを取るとき、操作を間違えた経験のある方が 多いのではないでしょうか。例えば、コピー先のフォルダを間違え、 隣りのフォルダにコピーしてしまう。 あるいは、複数ファイル・フォルダの選択をするつもりが、操作を誤って 隣り合ったフォルダに移動してしまった。コピーごときに てこずった方がいるのではないかと思います。
私は前職(プログラマー)に就いているとき、 間違いのないコピーの取り方を知りました。 今回はそれを公開したいと思います。
まずは、1つのファイル・フォルダをコピーする方法からです。 それでは、作業開始です。 エクスプローラかマイコンピュータを開き、 コピー元のファイル・フォルダを表示します。 このとき、フォルダの内部を表示する必要が生じると思います。 大きなアイコンで表示しているなら問題ありませんが、 小さいアイコンで表示している場合、誤操作が起こりがちです。 小さいアイコンを操作する場合は、中身を見たいフォルダに マウスカーソルを合わせ、マウスを右クリックします。 そして、現れたメニューから[開く(O)]を選択します。 (以上の操作は図解を御覧下さい。図解1はこちらからどうぞ
(選択する際、マウスでメニューをクリックする方法と、 キーボードで "O" を打つ方法があります。キーボードのほうが確実です) こうすると、隣り合ったフォルダに間違えて移動してしまった、 というミスを防げます。
コピー元の表示が終わったら、エクスプローラかマイコンピュータをもう1つ開きます。 そして、コピー先のファイル・フォルダを表示します。 コピー元とコピー先のウィンドウは、重なって表示されないように、 少しずらしてください。 (この後の操作をやりやすくするためです) これで、準備ができました。
いよいよコピー作業に入ります。 コピー元のファイル・フォルダにマウスカーソルを合わせます。 合わせたら、マウスの右ボタンを押したまま、コピー先のウィンドウに マウスカーソルを移動します。そして、右ボタンを離します。 離すと同時にメニューが出るので、[ここにコピー(C)]を選択します。 (選択する際、マウスでメニューをクリックする方法と、 キーボードで "C" を打つ方法があります。キーボードのほうが確実です)
(以上の操作は図解を御覧下さい。図解2はこちらからどうぞ) コピー先に新しくファイル・フォルダが表示され、 コピー元にファイル・フォルダが残っていることを確認して、完了です。 (誤って移動してしまったなどの場合、キーボードで[Ctrl+Z]と打つと操作を取り消しできます)
複数ファイル・フォルダをコピーする場合も、 上記のように操作します。 別途解説が必要なのは、複数ファイル・フォルダの選択方法だけです。 複数選択の場合、キーボードで操作をするのが安全です。 (マウスだと、ファイル・フォルダを選択したつもりが、 誤って隣り合ったフォルダに移動してしまうことがあるからです) 以下のキー操作を覚えておいてください。
入力操作
Ctrl+Space(最低限必要な操作です)

カーソルを合わせたファイル・フォルダを選択・選択解除 (1回押すと選択。もう1回押すと選択解除)

(図解も御覧下さい。図解3はこちらからどうぞ

Ctrl+[矢印](最低限必要な操作です)

カーソルを移動 (あるファイル・フォルダを選択したままカーソルを動かす時にはこの操作でないといけない)

(図解も御覧下さい。図解3はこちらからどうぞ

Ctrl+Cファイル・フォルダのコピー
Ctrl+Xファイル・フォルダの切り取り
Ctrl+Vファイル・フォルダの貼り付け
Alt+Tab作業をするウィンドウの切り替え (コピー元とコピー先のウィンドウを切り替えるときに使う)
Ctrl+Z

直前の操作の取り消し

(切り取り・コピー・貼り付けなどを間違えたら、その直後に取り消すこと。 操作間違いに気づくためには、自分の操作に没入しないように注意したい。 OA機器操作が初めての人は、操作が物珍しいので没入しがち。 何度かコピー作業をやって、成功体験を10回くらい繰り返すと、操作に飽きが来る。 言い換えれば、観察する余裕ができる。 車(自転車含む)の安全運転には「認知・判断・操作」 が3拍子揃わなければいけない、とよく言われる。 コンピュータを初め、機械の操作にもこれが言える)

Homeフォルダ内先頭にカーソルを移動
Endフォルダ内末尾にカーソルを移動
アルファベット/数字キー 押したキーと頭文字が同じファイル・フォルダにカーソルを移動。
今回、私は自家製操作マニュアルとでも呼べる文書を公開しました。 このようなマニュアルを書くのが、マニュアルライターの仕事でしょう。 控えめに言っても、マニュアル作成の原点だろうと思います。 オンラインソフトの開発者は、自分のソフトにこのような マニュアルを付けるのが普通です。 私が見た中で優れているのは、LHUT32、eo、OE Tool のマニュアルでした。 (各ソフトの開発者サイトはリンク集に載せてあります) それぞれ無料のソフトですので、ソフトのマニュアル作成は ボランティア活動といえます。マニュアル作成の原点かつ到達点として、 忘れたくない作品です。
なお、私の操作マニュアルについて 分かりにくいところがありましたら、ご一報下さい。 失敗は成功へと導いてくれることがあります。

補足・当文書作成環境
ソフト名用途
WZ Editor 4.00CHTML文書作成
Microsoft Photodraw 2000 Version 2画像作成
操作画面は私のコンピュータのものです。 なお、Windows 2000 での操作画面です。 Windows 98 でもほぼ同じ操作になります。
作成所要時間(専門的には工数という)は4時間程度でした。 マニュアル作成業の日常業務は、画像作成や文書レイアウトに多くの時間が とられると聞いたことがあります。実際その通りでした。 現在のマニュアル作成は、厳しい納期と戦って片づけているのが現状だそうです。 その点で、前職(プログラマー)と似ていると言えます。私にできるのか不安はありますが、 「分かりにくい文章を一掃したい。法律文ももっと分かりやすく出来たら どれだけいいことか」という夢や熱意がある分、長く続けられるのではないでしょうか。 少なくとも、生き甲斐にはなっています。生き甲斐があれば、 望まない業種で働いても長く続けられるのではないかと思っています。 不況による人減らしが進み、1人あたりの労働量が増えている労働環境で どこまでやっていけるのか。政治による労働環境の改善を切に希望します。